FMSとは、原因不明の「全身的慢性疼痛」の事を言います。こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、自律神経失調、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイなどが伴う事もあります。他覚的所見としては「特異的圧痛点」(ツボのようなもの)を押して診断しますが、全身が痛む時にはどこを押しても痛くて、はっきりしない事もあります。
通常、手足や肩、腰が痛むと、整形外科を受診します。リウマチではない、レントゲンに異常は無い、CRPという炎症反応も出ない・・・筋肉や神経の病変を疑うなら、神経内科で、筋電図や筋肉の酵素を調べます。それらにも異常が無く、診療科目を転々とした挙句、自律神経失調、更年期障害、心因性などといわれ、心療内科や精神科を勧められます。「詐病」とまでいわれることがあります。また痛みによって手足などが動かせないのは、身体障害とはいわないので障害者としての福祉サービスを受けることすら出来なのが現状です。 また、この病気に関しての治療法も薬も無いのが現状です。
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